近視で治らないのはごくわずか

近視で治らないのはごくわずかということをご存じでしょうか?
特に子供の場合、学校から近視という検眼検査の結果を持って帰ってくると、親御さんはすぐにメガネと考えるかもしれませんね。

 

 

日本人の3割は近視の因子を持っていると言われ、遺伝ならそのように思う方もいるかもしれませんが、実はそのうち治らないのは少ししかないのです。

 

 

そもそも人間は生まれた時は遠視で、6歳前後くらいまでその状態が続き、しだいに正視に近づいていきます。
これは眼球の発達が未完成の為です。

 

 

そして、眼球は13歳くらいまで発育し、完成すると成長は止まります。
ところが、なかには眼球の成長スピードが早くて大きくなりすぎたり、成長が止まらずに続いてしまう人もいます。

 

 

眼球が大きくなりすぎれば、網膜の前で像のピントが結ばれてしまいます。
この状態がいわゆる近視で、これは遺伝によるものです。
このような場合は20歳を過ぎても進行していくケースが多く、裸眼視力が0.1も珍しくありません

 

 

メガネをかけて矯正しても視力が十分に出ないこともあり、こうした酷い近視は網膜に萎縮や変形が見られることもあり、更に視力低下を招きます。
もちろん、こうした近視は治すことが出来ません。

 

 

ですが、遺伝によるものは全体のうちの5%程度にしかすぎないとも言われています。
多くの場合は、ゲームやスマホなど、目と物の距離が近い状態で凝視して見る習慣があったり、良くない姿勢で長時間に渡ってテレビや本などを見る、照明の明るさが十分でなかったり、更には偏った食生活などが複合的に絡まって目が悪くなっているのです。

 

 

つまり、後天的な近視ということです。
このようになる原因は環境が殆どなので、治る余地があると言えるのです。

 

 

但し、放っておかなくても、仮性近視の少し進んだ程度の軽い状態の時にメガネをかけることは、かえって症状を進行させる恐れがあることもお母さん方に知っておいてほしい大切なことです。

 

 

子供にしても、メガネをかけている小中学生を対象にしたある調査によれば、初めてかけた時の感想として、「恥ずかしかった」「かけたくなかった」と答えた子が7割弱くらいいました。

 

 

また、そう答えた子の3割は、「友達の前では出来るだけかけないようにしている」「授業中もあまりしない」と答えているのです。
親が聞いたら「何のためにメガネを作ったの」と、驚くような答えですが、これが子供の本音なのです。

 

 

いずれにしても、あくまで仮性近視は、初期の状態なのですから、早期に適切なトレーニングなどをすれば十分に治すことが可能なのです。

 

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